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2016年03月18日05時20分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

フィスコの日足チャート 「株探」多機能チャートより

■フィスコ <3807>  472円 (80円、+20.4%) ストップ高

 16日、フィスコ <3807> [JQG]が、ビットコイン取引所の運営会社「フィスコ・コイン」の4月設立を発表したことが買い材料視された。仮想通貨はこれまで政府内に監督官庁が存在しなかったが、今後は金融庁が監督官庁となり、その取引所は登録制に移行する。法整備の進展に伴う成長機会を捉えて取引所を運営するほか、取引システムの外販も視野に入れる。また、将来的には仮想通貨を活用した金融仲介機能の全般を担う存在も志向する。グループ企業のSJI <2315> [JQ]もシステム面からフィスコ・コインを支援する。

■リョービ <5851>  451円 (48円、+11.9%)

 東証1部の上昇率3位。リョービ <5851> が大幅高。同社は16日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を2530億円から2540億円(前期比11.8%増)へ、営業利益を113億円から123億円(同34.8%増)へ、最終利益を62億円から88億円(同2.3倍)へそれぞれ増額した。自動車メーカーからのダイカストの受注量が増加していることや、生産性の向上や経費の削減などが順調に進んでいることが背景で、これを好感する買いが集中した。なお、期末配当予想を従来予想の4円から5円に1円増額、年間配当は前期比1円増配の9円となることから、これも物色人気を増幅させている。

■アウトソーシング <2427>  3,580円 (270円、+8.2%)

 東証1部の上昇率5位。アウトソーシング <2427> が大幅高で昨年12月2日につけた上場来高値3550円を3カ月半ぶりに上抜き、青空圏に突入した。戻り売り圧力から解放されたことで上げ足が一気に軽くなっている。メーカー企業の求人需要は旺盛で製造ライン向け人材派遣が好調に推移しており、15年12月期の56%営業増益に続き、16年12月期も73%増益見通しと業績躍進、19%を超えるROEも評価される。また、景気の変動リスクを受けやすい製造業向けに特化せず、コンビニの人材管理や米軍基地向けなどの新規分野を開拓しており、成長力の確保に余念がない。

■井関農機 <6310>  225円 (12円、+5.6%)

 東証1部の上昇率7位。井関農機 <6310> は2月中旬を境に大底圏離脱、5日移動平均線を絡め一貫した上げ足をみせているが、目先は上昇加速の兆しにある。同社はスマート田植機や自動運転トラクターの開発に傾注するほか、農業生産者向けクラウドサービスなどICT化戦略で先駆しており、安倍政権下で国内農業の競争力強化が掲げられるなかスマート農業の担い手として重要な鍵を握っている。PBR0.7倍台は指標面からも水準訂正余地をはらみ、出来高も厚く低位材料株物色の流れに乗りつつある。

■アスクル <2678>  4,285円 (220円、+5.4%)

 東証1部の上昇率9位。アスクル <2678> が反発。同社はオフィス向けなどを中心にネット通販を手掛けるが、事務用品の単価上昇が利益向上につながっているほか、法人向けの開拓も進み、業績は好調に推移している。 16日取引終了後に16年5月期の連結業績予想の修正を発表、売上高を3045億円から3120億円(前期比12.7%増)へ、営業利益を80億円から85億円(同24.1%増)へ、最終利益を44億円から50億円(同24.0%増)へそれぞれ増額しており、これを評価する買いが優勢となっている

■ツルハホールディングス <3391>  11,240円 (450円、+4.2%)

 ツルハホールディングス <3391> が4日続伸。買い一巡後も値を保ち、大幅高となっている。大和証券はリポートで、暖冬影響もあったものの既存店好調で、同社の16年5月期第3四半期は売上利益とも計画上振れで、ポジティブと紹介。同証券予想を見直し、16年5月期営業利益を前期比15%増と予想、目標株価は1万1500円から1万2000円へ引き上げ、レーティング「1」(買い)を継続している。

■シャープ <6753>  138円 (4円、+3.0%)

 シャープ <6753> が反発。前日は台湾・鴻海精密工業との買収契約締結が来月以降にずれ込むとの観測が株価の急落につながったが、17日は「手続きが遅れるだけで買収そのものが反故になったわけではない」(市場関係者)との見方から買いが優勢となっている。信用取組は直近11日申し込み現在で買い残が増加しているものの、売り残8977万7000株、買い残6688万6000株で信用倍率0.75倍と依然として大幅に売り長、日証金では逆日歩がついている状況(2月8日から貸株規制対象)で、空売り買い戻しニーズが株価に浮揚力を与えている。

■デジタルガレージ <4819>  2,071円 (58円、+2.9%)

 デジタルガレージ <4819> が4連騰、前日まで日足5陽連を形成していたが、17日も寄り後に上値を伸ばしており先高期待の強さを反映している。電子決済やネットビジネス支援を手掛け、ベンチャー投資事業では米ツイッターやカカクコム <2371> などに代表される高実績が光る。また、同社はビットコインなどの信頼性を支えるブロックチェーンをはじめ、人工知能やAR(拡張現実)など、有望分野の開拓や実証試験を目的にDGラボを設立しており、今の相場の地合いに乗っている。東証1部への市場変更期待も底流している。

■マツキヨHD <3088>  5,880円 (160円、+2.8%)

 FOMCは金融政策を現状維持とした、アメリカ景気の見通しを考慮して年2回の利上げを示唆した。NYダウ平均株価は2カ月半ぶりの高値を更新。外国為替市場は1ドル=112円台の円高となった。マーケットはリスクオンの流れを導き、株式市場にポジティブと考えられる。日本株は円高による影響で輸出関連企業の株価がネガティブに作用するだろうが、今期業績好調で株主還元をする、マツモトキヨシホールディングス <3088> が25円増配を発表、リョービ <5851> は純利益が2.3倍、モロゾフ <2217> は税引き利益が90%増で買われている。

■コクヨ <7984>  1,248円 (32円、+2.6%)

 コクヨ <7984> が堅調。岩井コスモ証券は16日付のリポートで投資判断を新規「A」とし、カバレッジを開始した。目標株価は1500円に設定した。同社は事務用品の最大手でオフィス家具やオフィス用品通販でも販路を広げている。首都圏の都市再開発でオフィス家具の需要が拡大しており、採算も上向いている。16年12月期は国内事業が安定し、インドやベトナムで文具販売の伸長が期待できると予想している。同リポートでは、今期の通期業績予想を売上高3130億円(前期比3%増)、営業利益123億円(同11%増)とし、会社予想を上振れすると見込んでいる。

■岡村製作所 <7994>  1,046円 (25円、+2.5%)
 16日、岡村製 <7994> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→127億円に5.8%上方修正。増益率が16.0%増→22.7%増に拡大し、従来の9期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。主力のオフィス家具、商環境機器ともに販売が好調で、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。併せて、創立70周年記念配当を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の20円→24円(前期は17円)に増額修正したことも支援材料。

■国際石油開発帝石 <1605>  930.8円 (21.8円、+2.4%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXホールディングス <5020> など石油関連株が軒並み高。石油輸出国機構(OPEC)やロシアなど主要産油国が増産凍結に向け4月17日にカタールのドーハで会合を開くことが有力となったとの報道が伝わり、原油価格が上昇したことが好感された。これを受け、16日のWTI原油先物価格は終値ベースで前日比2ドル12セント高の38ドル46セントに上昇した。原油価格は40ドルを意識する値動きとなり、これを受け石油関連株に見直し買いが流入している。

■カカクコム <2371>  2,270円 (50円、+2.3%)

 カカクコム <2371> が4日続伸。ドイツ証券は16日、同社株のレーティングの「バイ」を継続した。目標株価は2700円(従来2750円)としている。食べログが業績のけん引役となっており、16年3月期の連結営業利益は前期比16%増の195億円、17年3月期は同22%増の237億円と連続増益を予想。株主資本利益率(ROE)40%以上の確保を前提に自社株買いと増配の実施も見込んでいる。

■ダイフク <6383>  1,838円 (27円、+1.5%)

 ダイフク <6383> は全般相場が軟化するなかしっかりした動き。株価は1800円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を絡め煮詰まっており、下値リスクが軽減されている。活発化する電子商取引の影響で物流施設関連の需要が高まっており、半導体業界向けも中国での案件獲得に期待がかかっている。16年3月期営業利益は34%増の200億円予想だが、市場では来期も増益が確保されるとの見方が強い。

■大氣社 <1979>  2,731円 (39円、+1.5%)

 大気社 <1979> が反発。2月10日に昨年来安値2350円に売り込まれたが、その後は売り物をこなしながら漸次下値を切り上げ上値指向を鮮明としている。同社は空調大手だが、「都市再開発の動きが活発化する中でオフィス環境改善に向けたリニューアル工事需要が追い風になっている」(国内中堅証券)と指摘されている。今16年3月期は営業利益段階で34%増の116億円を計画。需要に連動するかたちで受注単価も上昇傾向にあり、高水準の手持ち案件が来期業績見通しも明るくしている。

■ソニー <6758>  2,923円 (40円、+1.4%)

 ソニー <6758> が続伸。同社は16日、プレイステーション4(PS4)対応のバーチャルリアリティ(VR)システム、プレイステーション ヴィーアール(PS VR)を今年10月に発売することを発表しており、これが引き続き関心を集めている。販売地域は日本、北米、欧州、アジアで、希望小売価格は4万4980円。市場の拡大が期待されている仮想現実であるVR技術が家庭用ゲーム機で気軽に楽しめることで期待が高まっている。

■ダイキン工業 <6367>  8,301円 (108円、+1.3%)

 SMBC日興証券の機械、造船・プラントセクターのリポートでは、17年3月期コンセンサスは全体的に楽観的過ぎると指摘。スマホ関連設備投資は今後大きく減少するとみるなか、中国の設備投資意欲に回復の兆しは見られないとして、米国ではオイルとガス関連を中心に設備投資がピークアウトしつつあると解説。日本では17年3月期上期の工作機械受注も需要減少のリスクがあるとみて、業種格付け「中立」を継続し、短期的に「弱気」スタンスを提案。トップピックとしてダイキン工業 <6367> と日揮 <1963> を紹介している。

■花王 <4452>  5,933円 (69円、+1.2%)

 花王 <4452> が反発。同社は16日、軟包装用フィルム基材への印刷に対して、VOCレス設計で環境負荷を低減した水性インクジェット用顔料インクの開発に世界で初めて成功したことを発表した。これは同社がこれまで培ってきた「顔料ナノ分散技術」をさらに応用して開発したもの。この技術を用いて、産業印刷分野に新規参入する。

■アキュセラ・インク <4589>  2,367円 (26円、+1.1%)

 アキュセラ・インク <4589> が上場来高値。同社は17日、午前8時30分にYouHealthEyetech(米国サンディエゴ)から、YouHealth社がカリフォルニア大学サンディエゴ校と契約する非外科的治療法に基づき開発されたラノステロール技術の開発に関わる独占契約の権利を取得したことを発表した。今回の契約は白内障に対する非外科的な治療法として新たな薬剤を開発することが目的。白内障の進行を予防するだけではなく、水晶体混濁を解消できる根本的な治療法を開発することを目的としており、この治療法が承認されれば、白内障に対する低侵襲性の薬物治療としてはかつてないものになるとしている。

■デクセリアルズ <4980>  1,202円 (13円、+1.1%)

 デクセリアルズ <4980> が小幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ハイブリッドSVRが想定していたほどには拡大しない公算が高まってきたと指摘。LCDパネル市場で在庫調整が進展する影響で、ACF(異方性導電膜)の出荷が低調にとどまると考え、16年3月期営業利益予想を103億円から90億円に、17年3月期営業利益予想を114億円から97億円に引き下げ。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1670円から1500円に引き下げている。

■岩谷産業 <8088>  640円 (6円、+1.0%)

 岩谷産業 <8088> 、三菱化工機 <6331> が高い。経済産業省が燃料電池車(FCV)の燃料に使う水素を供給する「水素ステーション」を2025年度までに現在の4倍(320カ所)に増やす長期目標案をまとめたことが伝わるなか、関連銘柄への注目度が高まっている。岩谷産は水素販売で市場シェア6割というトップサプライヤーであり、関連銘柄最右翼に位置する。また菱化工機も水素製造技術に定評があり、水蒸気改質型水素製造装置などを展開しており、人気素地を復活させている。

※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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