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【市況】17日の香港市場概況:ハンセン1.2%高と3日ぶり反発、昨夜の米株高が追い風


17日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.11ポイント(1.21%)高の20503.81ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が202.47ポイント(2.36%)高の8773.83ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は706億7000万香港ドルに増加している(16日の売買代金は586億6400万香港ドル)。

昨夜の米株高が追い風。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、米利上げペースが緩やかになるとの見方が強まっている。原油相場の急反発も、投資家のセンチメントを上向かせた(WTI原油先物は昨夜、5.83%高で終了)。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油や石炭のエネルギー株が急伸。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.1%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.4%高、中国神華能源(1088/HK)が3.4%高で引けた。個別では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が9.1%高と上げが目立つ。同社が16日引け後に報告した通期業績では、減益率(12.4%)が市場予想より小幅にとどまったことが明らかにされた。

16日に売られたインフラ関連株もそろって反発。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が4.9%高、同業の中国鉄建(1186/HK)が4.0%高、交通インフラの中国交通建設(1800/HK)が3.1%高、鉄道車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が2.8%高、建機の中聯重科(1157/HK)が4.5%高、発電設備の上海電気集団(2727/HK)が3.5%高と値を上げた。

本土系の保険株も高い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.2%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.4%、中国平安保険(2318/HK)が2.3%、中国人寿保険(チャイナ・ライフ:2628/HK)が2.2%ずつ上昇した。

中国の発電株もしっかり。華電国際電力(1071/HK)が5.0%高、大唐国際発電(991/HK)が4.1%高、華潤電力HD(836/HK)が3.0%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.5%高、華能国際電力(902/HK)が1.9%高と買われる。国家能源局が16日報告した最新の電力データで、2月単月の全国電力消費が前年同月比で4.0%増加したことなどが材料視された。伸びがやや加速している。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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