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【特集】飯野海運 Research Memo(4):海運はケミカルタンカーとガスキャリアが主力


■事業内容と特徴・強み

海運業は、原油や石油製品を輸送するオイルタンカー、石油化学製品を輸送するケミカルタンカー、LNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)を輸送する大型・小型ガスキャリア、石炭・木材チップ輸送用の専用船および穀物・鋼材・肥料などを輸送するドライバルクキャリア(ばら積み貨物船)を運航している。グローバル・ネットワークを駆使した効率的な輸送で、多種多様な貨物の長期的かつ安定的供給を実現している。

1964年定期船部門分離・譲渡後の海運業関連のトピックスには、1973年に船舶管理業務を行うイイノマリンサービス(株)を設立し、翌年わが国初の仕組船混乗化を実現、1991年インドネシア産LNGプロジェクトに参画によるLNG輸送への進出、1999年規制に先駆け飯野海運<9119>初のダブルハルタンカー竣工、2001年世界最大級のサウジアラビア・メタノール製造プロジェクトに参画(2004年操業開始)、2003年同社初の自主運航LNGキャリア竣工、2005年国内で2隻目となる内航LNGキャリア竣工、2009年ケミカルタンカーによるバイオETBE(エチル・ターシャリ・ブチル・エーテル)輸送開始などがある。

現在は外航海運業(オイルタンカー、ケミカルタンカー、大型ガスキャリア、ドライバルクキャリア)および内航・近海海運業(小型ガスキャリア)で、遠洋から近海にわたる幅広い水域で海上輸送サービスを提供している。

2015年9月期末の飯野海運グループ運航船舶(共有相手持分含む)は、飯野海運および連結子会社イイノガストランスポート、IINO SHIPPING ASIA PTE. LTD.の3社合計114隻で、載貨重量は4,366,700重量トンである。

このうち外航海運はオイルタンカー3隻、ケミカルタンカー42隻、大型ガスキャリア(LNG、LPG)17隻、ドライバルクキャリア22隻、内航・近海海運は小型ガスキャリア(LNG、LPG)30隻である。ケミカルタンカーとガスキャリアが主力である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

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