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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):JDI、国際帝石、カイオムなど


京浜急行<9006>:969円(前日比-22円)
売り先行。前期に業績予想の修正を発表、最終損益は130億円の黒字予想から40億円の赤字に下方修正、1949年の上場以来初の赤字となるもよう。三浦半島で進めてきた宅地開発や鉄道延伸の計画を凍結、これに伴い約180億円の損失が発生する。赤字転落をネガティブ視する動きが先行も、みずほ証券では、今回の評価損計上は来期の不動産事業営業利益の増加にもつながっていくとみられポジティブに評価したいとしている。

アスクル<2678>:4375円(前日比+310円)
大幅高。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は68.3億円で前年同期比74%増益、通期予想は80億円から85億円に上方修正している。注目されるLOHACOは大幅増収にもかかわらず、投資先行局面が続いて依然赤字計上の状況。上方修正された通期予想は市場予想を下回っているが、実績値はコンセンサス上振れでもあり、やや保守的な計画としてポジティブな見方が優勢。

JDI<6740>:251円(前日比+10円)
買い優勢。国内前工程工場の一部ライン停止、中国後工程工場の統廃合に向けた減損処理、国内人員の早期退職などといった構造改革を発表、16.3期に約140億円の特別損失を計上予する予定。構造改革の実施はアナウンスされており、昨日はその詳細を発表した形。説明会では、年間約170億円の固定費削減効果が明確に示されたもようであり、収益改善への期待感が先行する格好になっている。

リョービ<5851>:459円(前日比+56円)
上昇率2位。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は113億円から123億円、前期比35%増益にまで、最終利益は税金費用の減少も織り込んで従来予想の62億円から88億円にそれぞれ上方修正。また、期末配当金も4円から5円に引き上げ、年間配当金は前期の8円から9円にするとしている。

国際帝石<1605>:948円(前日比+39円)
買い優勢。原油市況の上昇が買い手掛かり材料となっている。前日のNY原油先物は前日比+5.8%と急反発、3週間ぶりの上昇幅となっている。一部の産油国が生産水準維持についての協議を再開する計画が明らかになり、今後の市況先高期待などが高まる格好になったようだ。また、原油在庫の増加幅が予想を下回ったことも支援材料に。原油高メリット銘柄である同社の見直し買いにつながる。

エニグモ<3665>:841円(前日比+78円)
大幅続伸。16年1月期決算を発表している。営業利益は2.19億円(当期より連結決算。前期単体は11.96億円)で着地した。17年1月期については、営業利益で同4.6倍の10.01億円との見通しを示している。今期は大型マス広告を行わず、拡大した認知を活かした効率的な広告を積極的に展開する。なお、「BUYMA KOREA」を運営するエニグモコリアの転換社債を株式転換し、子会社化するとあわせて発表している。

ウェルス<3772>:918円(前日比+150円)
ストップ高。復配やホテル運営の受託、中期経営計画を発表している。16年3月期末に1株当たり10.00円の配当を実施する。また、外部事業法人が大阪市で開発中のホテルの運営を同社グループが受託する。ホテルの開業は18年夏を予定しており、開業後はホテルの運営により連結売上高として年間8億円程度を見込んでいる。中期経営計画では、20年までに1000億円相当のホテルポートフォリオとホテル運営売上100億円規模を目指す。

カイオム<4583>:910円(買い気配)
ストップ高買い気配。同社で開発を進めるTROP-2抗体に関する特許について、米国における特許付与の決定通知を受領したと発表している。この特許はヒトTROP-2を標的としたヒト化モノクローナル抗体に関するもの。現在、日本・米国・欧州を含む各国にて特許出願中であり、本出願において今回が初めての特許付与決定となる。なお、同社は前日まで2日連続でストップ高比例配分となっている。

《KS》

 提供:フィスコ

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