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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反発、ルラ前大統領が文官長に就任すること等で株の売りが先行


【ブラジル】ボベスパ指数 47763.43 +1.34%
16日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比633.41ポイント高(+1.34%)の47763.43で取引を終えた。46520.81まで下落した後、47813.79まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは47、値下がりは13、変わらず1であった。

ルラ前大統領がルセフ大統領内閣の文官長(Chief of Staff)に就任することが決定的になったことを受けて、汚職疑惑隠しへの疑念、ルセフ大統領延命への失望、財政赤字の拡大懸念などから、ブラジル株の売りが先行。しかし、米FOMC声明や金利予測がハト派的だったことが好感され、ブラジル株は上昇に転じた。

【ロシア】MICEX指数 1871.20 +0.87%
16日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比16.14ポイント高(+0.87%)の1871.20で取引を終了した。1852.92から1871.20まで上昇し、高値引けとなった。

産油国間の増産凍結をめぐる会合が4月17日開催に決定したこと。また、米国の原油在庫が小幅な増加にとどまったことを受けて、ブレント原油先物が40ドル乗せまで上昇したことが、ロシア株反発につながった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え、取引は抑え気味になったもよう。

【インド】SENSEX指数 24682.48 +0.53%
16日のインドSENSEX指数は反発。前日比131.31ポイント高(+0.53%)の24682.48、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同38.15ポイント高(+0.51%)の7498.75で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤にプラス圏を回復した。欧州時間に入ると銀行やテクノロジー関連の買いが集中したことが指数を押し上げた。また、中国本土市場が底堅い展開を示したことも指数をサポート。国内では、利下げ期待が高まっていることが引き続き支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2870.43 +0.21%
16日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は前日比6.06ポイント高(+0.21%)の2870.43ポイントと小幅ながら4日続伸した。

中盤からプラスに転じる流れ。李克強首相が16日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の閉幕後に記者会見を行い、深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)の年内スタートを目指す方針を明らかにしたことが好感された。

《CS》

 提供:フィスコ

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