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【市況】雲下限突破でセンチメントを明るくさせたいところ/オープニングコメント


 17日の日本株市場は買い先行の展開が期待される。16日の米国市場ではNYダウが4日続伸となった。注目されたFOMCでは、政策金利は据え置かれた。声明文やイエレンFRB議長の会見では、今後の利上げ見通しを従来よりも緩やかにする姿勢が示され、追加利上げ観測が後退したことが好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の16840円だった。

 日経平均は直近2日間で250円超の下落となっていたこともあり、FOMC通過により自律反発が意識されよう。ただしFOMC声明文やイエレンFRB議長の会見を受けて、円相場は1ドル112円台後半と円高に振れており、輸出関連などには重しとなる。一方で原油相場の反発を背景に、資源関連への物色が期待されるところである。

 足元の日経平均は17000円を挟んでのこう着が続いているが、テクニカル面では一目均衡表の転換線が支持線として機能する半面、雲下限に上値を抑えられる形状をみせている。この雲下限は前日の17224円から本日は16828円に切り下がる。米株高の流れから雲下限を突破してくる可能性がありそうだが、その後雲下限での底堅さがみられるかが注目される。

 価格帯別出来高では16900-17100円辺りで出来高が膨らんでおり、この水準でのもち合いが長期化すれば次第に上値抵抗として意識されてくるだろう。雲下限を突破し、センチメントを明るくさせたいところである。もっとも、マザーズ指数、ジャスダック平均はともに5営業日続伸とリバウンド基調が継続している。日経平均が不安定な状況となれば、より中小型株への物色に向かわせよう。
《AK》

 提供:フィスコ

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