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【市況】<株式トピックス>=イベント通過で物色意欲回復に期待感

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は買い手控えムードの強いなか、日経平均株価は安く始まり、いったん下げ渋る場面があったものの、後場に売り直される展開となった。終値は前日比142円62銭安の1万6974円45銭と続落。東証1部の売買代金は、1兆9118億円と低調。売買代金が2兆円の大台を割り込んだのは、昨年12月30日(大納会)以来で、今年最低となった。

 東証1部の売買代金が今年になって初めて2兆円の大台を割り込んだことについて市場関係者からは「短期間に集中した日米欧の金融政策決定イベントの最終段階として、日本時間17日未明に結果が発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)を目前に、売り買いともに一段と手控え姿勢が強まったのが理由で、それほど深刻に懸念する必要はない」との見方が出ていた。

 外国為替市場で、円相場が1ドル=112円台以上の円高水準で定着するようなことにならなければ、イベント通過により物色意欲回復も期待できそうだ。また、3月期末に向けて最後の配当取りを狙った駆け込み買いも想定できる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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