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【市況】16日の香港市場概況:ハンセンは0.2%安と続落、インフラ関連株などが売られる


16日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比31.07ポイント(0.15%)安の20257.70ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が34.27ポイント(0.40%)安の8571.36ポイントとそろって続落した。売買代金は586億6400万香港ドル(15日の売買代金は565億2300万香港ドル)。

朝高の後に売られる流れ。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が本日午前に閉幕し、「第13次5カ年計画(2016~20年)」が採択されるなか、材料の出尽くし感が強まった。計画では、20年までの年平均成長率目標が予想通り6.5%以上。うち16年の成長率目標は「6.5~7%」に設定された。15年目標の7%前後から引き下げられる。海外動向も気がかり。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利発表やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を今夜(日本時間17日未明)に控え、結果を見極めたいとするスタンスが漂っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港最大手商社の利豊(494/HK)が2.6%安、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が2.3%安、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が2.1%安と下げが目立った。

インフラ関連株も売られる。鉄道建設の中国鉄建(1186/HK)が4.2%安、同業の中国中鉄(390/HK)が2.9%安、交通インフラの中国交通建設(1800/HK)が2.0%安、鉄道車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が3.0%安、建機の中聯重科(1157/HK)が1.6%安、発電設備の上海電気集団(2727/HK)が2.3%安で引けた。

半面、香港拠点の銘柄群はしっかり。地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が1.9%高、金融業の東亜銀行(23/HK)が1.7%高、不動産投資信託(REIT)の領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.3%高、不動産開発大手の恒隆地産(101/HK)が1.1%高と値を上げた。注目のFOMCで、利上げ見送りがコンセンサスとなっていることが手がかり。米金融政策の影響を受けやすい香港でも、現状の金利が続くと期待されている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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