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【市況】日経平均は続落、米FOMCの結果発表控えこう着感の強い展開/相場概況


日経平均は続落。原油や商品相場の下落を受けた前日の欧米株安に加え、為替相場が円高方向に振れたこともあり、日経平均は135円安と17000円を割り込んでスタートした。寄り付き後は年金筋の買い観測などが下支えとなり、17100円台まで値を戻す場面があった。ただ、今晩予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に様子見ムードも強く、戻り一巡後は17000円台でのもみ合いとなった。後場は再び下げ幅を3ケタに広げてスタートしたが、17000円を挟んだ狭いレンジでこう着感の強い展開だった。

大引けの日経平均は前日比142.62円安の16974.45円となった。東証1部の売買高は18億6149万株、売買代金は1兆9118億円だった。出来高、売買代金とも今年最低となった。業種別では、銀行業が3%超下げたほか、鉄鋼、証券、保険業が下落率上位だった。一方、上昇したのは空運業、水産・農林業など4業種のみだった。

個別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株が軒並み3%を超える下落となったほか、トヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>などが軟調。米サーベラスによる株式売却が伝わった西武ホールディ<9024>が5%超下落し、JFE<5411>も下げが目立った。また、一部で台湾・鴻海精密工業が買収延期を検討と報じられたシャープ<6753>が急落し、科研薬<4521>、安藤ハザマ<1719>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、PD<4587>、NTT<9432>、村田製<6981>、日立<6501>、JR東海<9022>などが堅調。アイフル<8515>は5%超の上昇。「プレイステーションVR」を発表したソニー<6758>は3%高に。また、AR/VR関連としてサイバネット<4312>に物色が向かい、日コンベヤ<6375>、神戸物産<3038>などとともに東証1部上昇率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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