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【市況】NY株式:ダウは22ドル高、良好な経済指標を受けて下げ幅縮小


15日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.40ドル高の17251.53、ナスダックは21.61ポイント安の4728.67で取引を終了した。原油や商品相場の下落を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行。2月小売売上高が予想ほど悪化しなかったことや、3月NY連銀製造業景況指数の大幅改善が好感され、下げ幅を縮小する展開となった。しかし、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とイエレンFRB議長の会見を明日に控え、上値も限られた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・生活必需品小売が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが下落した。

製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は不正会計問題などで決算発表が遅れ、本日発表した決算も暫定的なもので、4月末までに年次決算報告書を提出できない場合には債務不履行となる可能性に言及した。業績見通しも慎重だったことから50%を超す急落となった。化粧品のエイボン・プロダクツ(AVP)は2500人規模の人員削減策を発表したほか、英国への本社移転を発表し軟調推移。宝飾品のティファニー(TIF)はシティグループによる投資判断引き下げを受け、売られた。一方で、携帯端末のアップル(AAPL)はモルガン・スタンレーが1-3月期のiPhone需要見通しを引き上げたことが好感され、上昇した。

イエレン議長の会見では欧州中央銀行(ECB)が追加緩和策に踏み切ったことでFRBの金融政策、特に利上げの方針について何らかの変更が生じているかどうかに注目が集まるだろう。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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