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【市況】15日の香港市場概況:ハンセン0.7%安と3日ぶり反落、内外の政策イベント前に買い手控えムード


15日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比146.57ポイント(0.72%)安の20288.77ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が80.64ポイント(0.93%)安の8605.63ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は565億2300万香港ドルに細っている(14日の売買代金は726億2700万香港ドル)。

内外の政策イベントを前に、買い手控えムードが広がる。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が今週16日(日本時間17日)に発表されるため、金融政策の中身を見極めたいとするスタンスが高まった。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が16日に閉幕することも、様子見ムードを強めさせている。14日までの続伸で、ハンセン指数は約2カ月ぶりの高値水準を回復していただけに、戻り待ちの売り圧力も意識された。

ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が後場に入り下げ幅を拡大。前日比4.4%安で引けた(前場は2.8%安で終了)。同社が前引け後に報告した通期業績で、純利益が前年比12.6%減の5億4206万米ドル(約615億円)に低迷したことなどが嫌気された。エネルギー関連株もさえない。石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.9%安、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.2%安で引けた。上昇基調にあったWTI原油先物が昨夜、前日比で3.43%反落したことが売り材料視されている。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材関連株も安い。江西銅業(358/HK)が3.9%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.9%、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が3.0%、鞍鋼(347/HK)が2.2%ずつ値を下げた。

自動車セクターも売られる。吉利汽車HD(175/HK)が3.5%安、東風汽車集団(489/HK)が3.2%安、長城汽車(2333/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって2.4%安、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が2.0%安で引けた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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