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【特集】IBJ Research Memo(8):安全性、収益性の各指標とも上昇傾向で財務基盤の強化が進展


■財務状況と株主還元策

(1)財務状況

IBJ<6071>の2015年12月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比198百万円増加の2,933百万円となった。このうち流動資産の変動要因を見ると、売上債権が59百万円、前払費用が14百万円増加した一方で、現預金が30百万円減少した。固定資産では有形固定資産が30百万円増加した。

負債は前期末比23百万円減少の1,259百万円となった。主に有利子負債50百万円の減少によるものである。また、純資産は前期末比221百万円増加の1,674百万円となった。当期純利益567百万円の計上があった一方で、自己株式取得で195百万円、配当金支払いで155百万円の減少要因となった。

経営指標を見ると安全性を示す自己資本比率は前期53.0%から当期は56.8%に、また有利子負債比率は26.5%から20.0%にそれぞれ改善しており、財務基盤の強化は着実に進んでいるものと思われる。また、収益性に関して見ればROA、ROE、営業利益率とすべての指標において20%以上と高収益性を誇っているだけでなく、すべての項目において上昇傾向が続いていることも注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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