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【特集】IBJ Research Memo(1):婚活サービス国内最大、中期目標で売上高100億円を目指す


IBJ<6071>は婚活サイト「ブライダルネット」の運営からスタート。その後、全国の結婚相談所をネットワークでつなぐ「日本結婚相談所連盟」を立ち上げたほか、ネットを活用した合コン、お見合いパーティー等のイベント運営を行うなど婚活を基軸として事業領域を拡大中。2015年12月末現在、同社が提供するサービスの利用者(婚活会員)数は約42万人(2016年1月末には約43万人)と右肩上がりで増加しており、婚活サービス企業では国内最大規模となっている。

2月12日に発表された2015年12月期の業績は、売上高が前期比24.3%増の4,123百万円、営業利益が同31.1%増の843百万円とほぼ会社計画どおりに着地し、過去最高業績を更新した。婚活市場の拡大を追い風にすべての事業で2ケタ増収を達成した。特に、オンライン婚活サイトの有料会員数は前期末比60.5%増と急成長したほか、婚活パーティーや合コンなどイベント動員数も前期比34%増と好調に推移した。

2016年12月期は売上高が前期比18.4%増、営業利益が同18.6%増と2ケタ増収増益が続く見通し。今期もすべての事業で2ケタ増収を計画しているが、とりわけコーポレート事業の高成長を見込んでいる。結婚相談所の新規開業が増加傾向にあるなかで、同事業が運営する「日本結婚相談所連盟」の加盟社数の獲得を強化していくほか、各相談所の会員向けに新サービスを提供することで収益拡大を見込む。また、コミュニティ事業ではスマホ専用アプリのリリース、イベント事業では新規出店を加速していくことで更なる利用者数の拡大を進めていく。

新たに発表した3ヶ年中期経営計画では最終年度となる2018年12月期に売上高100億円、営業利益20億円を目標として掲げた。既存事業で年率20%増の売上げ成長を続けていくほか、婚活周辺領域への拡大による新規事業で28億円の売上高を見込んでいる。ユーザー数の拡大と会員1人当たりのLTV(顧客生涯価値)の向上に取り組むことで、中期経営計画の達成を目指していく。オンライン(ネット)からオフライン(リアル)まで多彩なサービスを提供することで、効率的な会員獲得と高収益性を実現する同社のビジネスモデルは高い競争優位性を有しており、今後も業界トップ企業として成長を続けていくものと予想される。

■Check Point
・婚活を基軸に多様なサービス提供、強固な収益基盤を確立
・2015年12月期は2ケタ増収増益で過去最高業績を更新
・2016年12月期は引き続き2ケタ増収増益を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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