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【市況】東京株式(大引け)=116円安、決定会合後に利食われ反落

日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は、前場は様子見ムードのなか小動きに終始したが、後場に入り日銀の金融政策決定会合の結果が「現状維持」と伝わると、全体相場は軟化し下値を探る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比116円68銭安の1万7117円07銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は20億9325万株、売買代金概算は2兆1123億3000万円。値上がり銘柄数は843、対して値下がり銘柄数は947、変わらずは152銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が上昇一服感を示していたこともあって、朝方から上値の重い展開。直近3日間で日経平均は600円近い上昇をみせていたことや、前日時点で東証1部の騰落レシオが115%台に達しており、利益確定の動きを誘発しやすい水準にあった。ただ、売り買いともに様子見ムードのなか前場は前日終値を挟んでの小浮動に終始した。動きが出たのは後場。日銀の金融政策決定会合の結果が「現状維持」と伝わると、金利敏感の大手不動産や円高を背景に自動車株などが売られ、全体地合いを悪化させた。もっとも事前に織り込みが進んでいたこともあり、売り一巡後は下げ渋り、日経平均の下げ幅は100円強にとどまった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、ファナック<6954>、村田製作所<6981>も値を下げた。アルプス電気<6770>の下げも目立った。フュージョンパートナー<4845>が急落したほか、ジェイテクト<6473>、関電工<1942>も大幅安。スタンレー電気<6923>、三井化学<4183>も安い。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上昇。キューブシステム<2335>がストップ高に買われ、サニックス<4651>、東芝テック<6588>も値を飛ばした。JPホールディングス<2749>、ネクスト<2120>、テンプホールディングス<2181>なども高い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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