【市況】15日の株式相場見通し=利益確定売りで上昇一服
日経平均の日足チャート 「株探」多機能チャートより
市場関係者のあいだでは、日銀金融政策決定会合の結果については“現状維持”を想定する見方が多い。しかし、一部には追加緩和期待もあり、もしそれが叶わなければある程度の失望売りも想定される。
14日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前週末比15.82ドル高の1万7229.13ドルと小幅続伸した。手掛かり材料不足のなかにあっても、アジアや欧州の株式相場の上昇が追い風となって買いが先行した。ただ、NY原油先物価格が下落したことから、資源関連株の一部は売られ、全体相場の重荷となった。ナスダック総合株価指数は、前日比1.814ポイント高の4750.280と小幅続伸した。
日程面では、富山第一銀行<7184>、電子機器の受託製造・開発を行うEMS事業を手掛けるユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が東証1部へ、コールセンターおよび事務センターなどのBPO(業務外部委託)事業を展開する富士ソフトサービスビューロ<6188>がジャスダック市場へとそれぞれ新規上場する。
このほかに、黒田東彦日銀総裁会見、1月の第3次産業活動指数、1月の生産動態統計確報に注目。海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC、~16日)、米2月の小売売上高・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)