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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~黒田日銀総裁の会見内容を見極め、決定会合はサプライズを若干期待


15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:黒田日銀総裁の会見内容を見極め、決定会合はサプライズを若干期待
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:3社がIPO


■黒田日銀総裁の会見内容を見極め、決定会合はサプライズを若干期待

15日の日本株市場はこう着感の強い展開になりそうだ。14日の米国市場は、石油輸出国機構(OPEC)が16年の需要見通しを引き下げたことが嫌気されたが、連邦公開市場委員会(FOMC)のほか、黒田日銀総裁の会見内容を見極めたいとの思惑のなか、小幅ながら上昇に転じていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の17125円だった。

この流れを受けて、日経平均は前日終値を挟んでのこう着になりそうである。前日に300円近い上昇をみせており、この反動に伴う利益確定の売りが出やすいとみられる。ただし、日銀の金融政策決定会合、その後の黒田日銀総裁の会見内容を見極めたいとの思惑も強いだろう。

金融政策決定会合については、前週の10-12月期GDP改定値の上方修正で追加緩和の可能性は低いと考えられる。ただし、ECBが発表した予想外に強力な景気刺激策は、日銀の姿勢にも影響を与えると考えられ、黒田総裁の会見が注目される。そのため、現状維持としても大きな失望はなく、黒田総裁の会見待ちといったところであろう。

一方で、中国減速の影響から、景気判断を下方修正する検討に入ったと報じられている。一部ではETFやREITなどの買い付けの割合を増やすといったことも予想する向きもあり、意外なサプライズも意識しておく必要がありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1220万株、買い1340万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

3月8日(火):430万株の売り越し
3月9日(水):1330万株の売り越し
3月10日(木):490万株の買い越し
3月11日(金):1570万株の売り越し
3月12日(月):240万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(37.18、-1.32)、NYダウ(17229.13、+15.82)
・OPEC産原油需要予想下方修正
・富士ソフトサービスビューロ<6188>がジャスダックに上場
・ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が東証1部に上場
・富山第一銀行<7184>が東証1部に上場
・ニトリHD<9843>の16年2月期営業利益はコンセンサスやや下振れの公算


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)

<海外>
・09:30 豪準備銀行3月理事会議事要旨

《SY》

 提供:フィスコ

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