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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月14日

 週明けの市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前週末比294円高の1万7233円で、先月2日以来、1カ月半ぶりの高値をつけて取引を終えた。欧米株の一段高と円安が投資家心理を改善させほぼ全面高の展開に。寄り前に発表された1月の機械受注が事前予想を大きく上回ったことも相場を後押しした。もっとも、東証1部の出来高は20億株の低水準。安心感は広がるものの買い方の腰はまだ重たいようである。

 昨日の米国市場は原油高や欧州の株高を受けてダウ平均が大幅反発。200ドルを超える上げで昨年12月31日以来の高値をつけてきた。米国株は今年の下げを全て埋める格好となり危機モードからの離脱が鮮明となっている。また、ECBの追加緩和が改めて評価されている側面もある。さて、欧米の株高が一段と進んだことで、東京市場も見直し買いの入る展開に。寄り前発表の機械受注も後押し材料となり、前引け間際には日経平均が350円を超える上げ幅まで示現した。その後は日米の金融政策会合を控えて動きが止まったものの、比較的高位置をキープして取引を終えている。一部には今日から明日にかけて行われる日銀金融政策決定会合の追加策への期待も混ざっている様子。ただ、今回の日銀は動くタイミングではないためここでの過度な期待は禁物だろう。日銀が動くのは5月のサミット以降との見方が多い。(ストック・データバンク 編集部)

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