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【市況】米国株見通し:ECBの刺激策を見直す動き、原油価格の上昇を意識


『米株式市場』


10日のNY市場は反落。欧州中央銀行(ECB)が追加緩和策を発表し、買いが先行。ドラギECB総裁が更なる金融緩和を想定していないと発言したことや、軟調な原油相場が嫌気され、午後にかけて上げ幅を縮小し下落に転じた。ダウ平均は5.23ドル安の16995.13、ナスダックは12.22ポイント安の4662.16。


グローベックスの米株先物はNYダウで160ドル高程度を織り込んでいるほか、欧州市場は全般堅調に推移しており、ドイツDAXは2.5%超の上昇、ユーロストックは2.3%、イタリアは3%超の上昇など、軒並み強い値動きをみせている。ECBが発表した予想外に強力な景気刺激策を改めて評価する流れとなっており、材料視されよう。


また、原油相場については石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアは、20日にも原油の生産調整を検討する会合を開く方向である。産油国会合の開催時期をめぐり不透明感が広がる状況から強弱感が対立し、1バレル40ドル回復目前で足踏みをしている。ただし、会合への思惑から節目の40ドルを超えてくるようだと、商品市況全体への波及がみられる可能性がある。

《TY》

 提供:フィスコ

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