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【市況】<株式トピックス>=低位中小型株に異彩高が頻発

 11日の東京株式市場は朝安後に下げ渋る展開で、後場は買いが優勢となり日経平均株価は一時1万7000円台を回復する場面もあった。終値は前日比86円52銭高の1万6938円87銭と続伸した。

 欧州中央銀行(ECB)は10日、マイナス金利幅拡大と量的緩和策を合わせて実施。ドラギ総裁による利下げ打ち止め示唆発言を受け、11日の東京株式市場は朝方売り優勢でスタートしたものの、追加緩和策への評価が徐々に浸透し、日経平均株価は後場に入って前日比プラス圏に浮上した。来週前半に相次ぐ日米の金融政策会合に市場参加者の関心が集中する。

 こうした市場の流れのなかで、きょう注目を集めたのは株価500~600円台以下の低位株の快進撃ぶりだった。東証1部の値上がり率上位30位のなかで、こうした低位株が10銘柄以上を占めた。

 市場関係者からは「きょうは、株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出日で、主力株に商いが集中する特性があるにもかかわらず、低位の中小型株にも物色の矛先が向いていた。動意づいていた低位株に共通するのは、2月12日に底打ちして以降の循環物色の底上げ相場のなかでも、比較的出遅れ状態にあったということだ」としている。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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