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【市況】東京株式(大引け)=86円高、朝安後に切り返し続伸

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 11日の東京株式市場は朝安後に下げ渋る展開で、後場は買いが優勢となり日経平均株価は一時1万7000円台を回復する場面もあった。

 大引けの日経平均は前日比86円52銭高の1万6938円87銭と続伸。東証1部の売買高概算は27億6156万株、売買代金概算は3兆883億円。値上がり銘柄数は1295、対して値下がり銘柄数は533、変わらずは115銘柄だった。きょうは株価指数先物・オプション3月物のSQ算出日だったことで売買代金は膨らみ3兆円大台を超えた。

 きょうの東京市場は欧州株安や円高に振れる為替市場を横目に日経平均は軟調展開で始まったが、寄り後は押し目買いが入り下げ幅を縮小、後場は一段と買いが厚くなり上昇基調に転じた。注目されたECB理事会では追加緩和に踏み切ったが、ドラギ総裁の記者会見でのコメントが今後の緩和に打ち止め感をもたらしたことが、欧州市場で嫌気された。しかし、東京市場では時間を経てECBの政策を評価するムードが高まり、主力株を中心に買い戻しの動きが強まった。日経平均は一時140円強の上昇で1万7000円台を回復する場面もあったが、大引けにかけ伸び悩んだ。

 個別では、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調、日東電工<6988>、TDK<6762>も高い。政策投資銀によるTOB提案の鬼怒川ゴム工業<5196>はストップ高。ミサワ<3169>、ペプチドリーム<4587>も値幅制限いっぱいに買われ、シーズ・ホールディングス<4924>、日本CMK<6958>も大幅高。飛島建設<1805>も人気。

 半面、ファナック<6954>が冴えず、JT<2914>も軟調。関東電化工業<4047>が急落したほか、ラウンドワン<4680>、グリー<3632>の下げも目立った。関西電力<9503>が下落、博報堂DYホールディングス<2433>、GMOインターネット<9449>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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