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【市況】日経平均は続伸、ドラギECB総裁発言受け売り先行も切り返す/相場概況


日経平均は続伸。10日の欧州中央銀行(ECB)理事会後にドラギ総裁が「更なる利下げは想定していない」と発言したことで欧州株は下落。米国市場ではNYダウが5ドル安となった。こうした流れを受けて、日経平均は242円安からスタートすると、一時16575.75円(前日比276.60円安)まで下落したが、その後為替相場の円高一服で下げ渋った。後場に入ると、1ドル=113円台半ばまで円安が進んだことや、年金資金による買い観測などもあり、日経平均はプラスに切り返し17000円台を回復する場面があった。

大引けの日経平均は前日比86.52円高の16938.87円となった。東証1部の売買高は27億6156万株、売買代金は3兆883億円だった。業種別では、銀行業、鉄鋼、建設業が上昇率上位だった。一方、鉱業、サービス業、ゴム製品など5業種が下落した。

個別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株が売り先行後に買われたほか、ソフトバンクグ<9984>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>などが堅調。TDK<6762>は3%超の上昇に。また、日本政策投資銀行が株式公開買付け(TOB)を提案していると伝わった鬼怒ゴム<5196>がストップ高比例配分となったほか、ミサワ<3169>やPD<4587>がストップ高となった。一方、トヨタ自<7203>、ファナック<6954>、ホンダ<7267>、NTT<9432>、JT<2914>などが軟調。前日急落した関西電力<9503>は4%安と続落。一部証券会社が投資評価を引き下げた高島屋<8233>は5%を超える下げ。また、関電化<4047>、ラウンドワン<4680>、CEHD<4320>などが東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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