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【市況】国内大手証券、都心5区のオフィス空室率上昇も需給はタイトな状態が続いていると指摘

 野村証券の不動産セクターのリポートでは、三鬼商事が発表した2月の都心5区のオフィス空室率が10カ月ぶりに上昇したことを受け、過去1年に竣工した新築ビルの空室率は23.17%と高めに見えるものの、面積ベースでみると新宿区はゼロ、渋谷区は100坪、港区は1764坪、千代田区が6924坪、中央区でも1万2202坪しかなく、需給はタイトな状態が続いていると指摘。2月の募集賃料の上昇率モメンタムは改善して4.29%となったことから、2月の同統計を素直に評価すれば、1月と比べてさほど大きな変化はなかったとみて、3月はビルの新規供給が比較的多いことから、空室率が若干悪化する可能性があるものの、募集賃料が高めのビルが空室を残したまま市場に残るため、全体の募集賃料が上昇する可能性もあると解説。

 4月以降は、空室を残して竣工する大型ビルは少なく、高い募集賃料でも空室率は改善すると予想している。
《MK》

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