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2016年03月11日12時28分

【経済】中国:銀行の不良債権削減へ、「債権の株式化」検討か


商業銀行の不良債権削減に向け、中国人民銀行(中央銀行)が「債権の株式化」を認めるもようだ。銀行が保有する企業などの債権を株式に振り替えるというもの。近く正式に発表する見込みという。
ロイター通信などによると、銀行が不良債権を処理する際、「債権者」から「株主」に変わることを認める方向で当局は関連文書の作成を進めているという。同文書には、具体的な処理手法などが明記される見通しだ。ただ、あくまでも景気下振れ圧力が強まっている間の時限措置となる見込み。
景気減速で不良債権の増加を強いられている中国の銀行にとっては、その処理方法が増えることになる。不良債権比率の引き下げを促す措置となる見通しだ。一般に「債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ:DES)」と呼ばれるこの方法は、中国のバッドバンクにあたる国有資産管理会社(AMC)が実施しているが、商業銀行には認められていなかった。
ただ、銀行への副作用も懸念される状況。不良債権圧力の軽減にはつながるものの、赤字経営の続く“ゾンビ企業”の株式を保有することで、銀行自身の自己資本比率が押し下げられる恐れもあるという。市場では、「不良債権を保有するよりも、かえってリスクが高まる」と懸念する声も聞かた。
なお、これに先立つ形で今週8日、香港上場の造船大手、中国華栄能源(旧社名:中国熔盛重工集団:1101/HK)がDESによる債務再編計画を発表。債権行などを割当先とし、最大171億800万株の新株を発行する計画を明らかにした。これにより、最大の債権行である中国銀が同社株14%を引き受け、筆頭株主になる可能性が報じられている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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