【市況】日経平均寄与度ランキング（前引け）～日経平均は反落、高島屋や川重が構成銘柄の下落率上位

11日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり49銘柄、値下がり160銘柄、変わらず16銘柄となった。

日経平均は反落。前日比146.80円安の16705.55円（出来高概算15億1000万株）で前場の取引を終えた。欧州中央銀行（ECB）が10日の理事会で決定した追加金融緩和策は市場予想を上回る内容だったが、ドラギ総裁が「更なる利下げは想定していない」と発言したことで欧州株は下落。米国市場ではNYダウが5ドル安となった。こうした流れを受けて、日経平均は242円安からスタートすると、寄り付き後に一時16575.75円（同276.60円安）まで下落した。その後、為替の円高一服を受けて下げ渋る展開となった。

値下がり寄与トップはファナック<6954>となり、日経平均を約16円押し下げた。18000円を挟んだもみ合いとなり、前引け時点で2.3％安となった。日経平均構成銘柄の下落率トップは高島屋<8233>で5.4％安、同2位は川重<7012>で4.2%安だった。ともに一部証券会社による投資評価引き下げが観測されている。高島屋はセクター内での株価の出遅れ感がおおむね解消したほか、足元業績も伸び悩んでいると指摘されているようだ

一方、値上がり寄与トップはKDDI<9433>となった。積水ハウス<1928>は1.0％高。前日発表した16年1月期決算は事前の会社予想及び市場コンセンサスを下回ったが、中国関連事業における損失計上で悪材料出尽くしとの見方が多いようだ。また、今期の増配見通しや自己株式の取得も発表しており、ポジティブ視された。日経平均構成銘柄の上昇率トップは新生銀<8303>で2.7％高、同2位はりそなHD<8308>で2.3％高と銀行株が並んだ。


*11:30現在


日経平均株価　　16705.55(-146.80)

値上がり銘柄数　 49(寄与度+24.96)
値下がり銘柄数　160(寄与度-171.76)
変わらず銘柄数　 16

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9433> KDDI 2971.5 28 +6.59
<6762> TDK 6830 100 +3.92
<4507> 塩野義 5195 92 +3.61
<7751> キヤノン 3322 22 +1.29
<8253> クレセゾン 2048 30 +1.18
<6988> 日東電 6745 27 +1.06
<6952> カシオ 2222 19 +0.75
<1928> 積水ハウス 1846 18 +0.71
<1803> 清水建 927 14 +0.55
<2502> アサヒ 3357 14 +0.55
<4902> コニカミノルタ 1015 12 +0.47
<3382> 7&I-HD 4653 10 +0.39
<4272> 日化薬 1203 9 +0.35
<7731> ニコン 1760 9 +0.35
<1812> 鹿島 677 5 +0.20
<2002> 日清粉G 1909 5 +0.20
<8306> 三菱UFJ 540.1 4.5 +0.18
<8303> 新生銀 150 4 +0.16
<1801> 大成建 704 4 +0.16
<8331> 千葉銀 560 4 +0.16

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<6954> ファナック 17915 -415 -16.28
<6971> 京セラ 5047 -95 -7.45
<9984> ソフトバンクG 5680 -52 -6.12
<9983> ファーストリテ 33880 -150 -5.88
<6367> ダイキン 7915 -141 -5.53
<2914> JT 4622 -113 -4.43
<4704> トレンド 4250 -110 -4.32
<9613> NTTデータ 5440 -110 -4.32
<4503> アステラス薬 1523 -20 -3.92
<4543> テルモ 3965 -50 -3.92
<7267> ホンダ 3114 -46 -3.61
<9735> セコム 8371 -92 -3.61
<4523> エーザイ 6948 -91 -3.57
<4324> 電通 5500 -90 -3.53
<8035> 東エレク 7215 -88 -3.45
<4063> 信越化 5897 -87 -3.41
<5108> ブリヂストン 4087 -79 -3.10
<4502> 武田 5392 -68 -2.67
<6326> クボタ 1518.5 -62.5 -2.45
<1963> 日揮 1820 -61 -2.39

《NH》

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