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【市況】東京株式(前引け)=ドラギ発言受け軟調も売り一巡後は下げ渋る

 11日前引けの日経平均株価は前日比146円80銭安の1万6705円55銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は15億1444万株、売買代金概算は1兆7750億4000万円。値上がり銘柄数は793、対して値下がり銘柄数は983、変わらずは166銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、前日のECB理事会では追加緩和に踏み切ったが、理事会後のドラギ総裁の記者会見を受けた欧州株安がリスクオフの流れを形成し、朝方から主力株中心に売りに押される展開となった。ドラギ総裁が今後の緩和に慎重な姿勢をみせたことで、流動性期待を後退させる結果となった。外国為替市場では円が買われ、朝方は1ドル=112円台後半で推移するなど円高が進行、これも投資家心理を悪化させた。ただ、売り一巡後は押し目買いに徐々に下げ渋る動きをみせている。なお、きょうは株価指数先物・オプション3月物のSQ算出日にあたり売買代金は通常より膨らんでいる。

 個別ではファナック<6954>が軟調、ダイキン工業<6367>も値を下げた。JT<2914>も安い。高島屋<8233>、ラウンドワン<4680>が急落したほか、関西電力<9503>、川崎重工業<7012>、クボタ<6326>などの下げも目立っている。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり。ペプチドリーム<4587>が急騰、ディップ<2379>も値を飛ばした。市光工業<7244>が物色人気となったほか、サンケン電気<6707>、JPホールディングス<2749>なども買われた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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