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【通貨】外為サマリー:ECB追加緩和後のユーロ高に波紋、円は113円前半に上昇

 11日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時過ぎ時点で1ドル=113円29銭前後と前日に比べ30銭強のドル安・円高で推移している。
 
 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1184ドル前後と同0.0210ドル強の大幅なユーロ高。対円では1ユーロ=126円71銭前後と同2円20銭強のユーロ高・円安で推移している。

 10日に注目の欧州中央銀行(ECB)理事会が開催され、追加緩和が発表された。政策金利を0.05%から0.00%に引き下げ、中央銀行預入金利をマイナス0.30%から同0.40%に引き下げた。この発表を受け、一時ユーロは急落したが、ドラギECB総裁が記者会見で「追加利下げは見込まない」と発言すると一転ユーロは買い戻しが流入し、1.12ドル台まで値を上げた。円はドル買い・円売りで一時、114円40銭台まで売られたが、ユーロが上昇すると一転112円60銭台まで上昇する場面があった。

 この日の東京市場に移ってからも円は113円台前半で推移。ユーロは1.12ドル前後で高止まりしている。ECB追加利下げでユーロ安が想定されていただけに、ユーロ急上昇に波紋が広がった。来週には日銀金融政策決定会合が予定されており、このECBの決定が同会合の意思判断にどう影響するかが関心を集めている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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