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【市況】11日の株式相場見通し=欧米株安と円高を嫌気し売り先行

 11日の東京株式市場は、売り先行のスタートとなりそうだ。欧州中央銀行(ECB)が10日に政策金利の引き下げと追加の量的金融緩和を決定したものの、その後の会見でドラギ総裁が追加緩和に慎重姿勢をみせたことを嫌気して欧米株式市場は下落に転じた。また、外国為替市場でも、円高・ドル安方向での推移となっていることもあり、日経平均株価は反落となりそうだ。

 10日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比5.23ドル安の1万6995.13ドルと小幅反落した。ECBが同日の理事会で政策金利の引き下げと追加の量的金融緩和を決定したことを受け欧州株は上昇していた。ところが、ECBのドラギ総裁が理事会後の会見で、今後の追加緩和に慎重な発言をしたことが嫌気され、欧州株が下げに転じたことから米国株も連動安となった。また、NY原油先物価格が下落したことも嫌気された。
 11日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=112円90銭台での推移となっている。

 日程面では、規格住宅や規格戸建賃貸住宅の販売および太陽光発電施設の販売を手掛けるフィット<1436>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、1~3月期の法人企業景気予測調査、2月の投資信託概況、メジャーSQ(特別清算指数)算出日、東日本大震災から5年に注目。海外では、国際エネルギー機関(IEA)3月の石油市場月報が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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