市場ニュース

戻る
 

【市況】【市場反応】ECB利下げ&QE拡大へ、ドラギバズーカにユーロ急落


 外為市場では欧州中央銀行が予想以上に積極的な追加緩和に踏み切ったためユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・ドルは1.0874ドルから1.0836ドルへ急落し2日来の安値を更新。ユーロ・円は124円08銭から123円73銭へ急落した。


 ECBは定例理事会で1)予想外に3つの政策金利を引き下げた。市場では預金金利を現行の?0.3%から10べーシスポイント引き下げ‐0.4%とすることは予想されていたが、その他、主要政策金利を予想外に前回0.05%から0%へ、上限政策金利の限界貸出金利も0.3%から0.25%へそれぞれ引き下げ。


 また、2)量的緩和の規模も現行の月600億ユーロから800億ユーロへ拡大することを決定した。市場は100億ユーロの拡大を予想していたため予想以上の規模の拡大となる。


 また、3)4つの新規長期リファイナンスオペ(TLTRO)開始を計画。6月に実施される。4)金融以外の社債を購入対象にすることも同時に発表した。考えられていた全ての緩和策を導入した。

【金融政策】
・欧州中央銀行(ECB):主要政策金利を0.00%に引き下げ決定(従来0.05%)
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を-0.40%に引き下げ(従来-0.30%)
・限界貸出金利(上限)を0.25%に引き下げ(従来0.30%)
・毎月の債券買い入れ額を600億ユーロから800億ユーロに拡大
・金融以外の社債を購入対象に含める

《KK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均