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【市況】米国株見通し:ECBの刺激策見極め、原油価格の持ち直しを好感も


『米株式市場』


8日のNY市場は上昇。欧州中央銀行(ECB)理事会を明日に控え、追加緩和観測への期待から欧州株が概ね堅調な展開となった流れを受けて買いが先行。原油相場が上昇したことなども好感された。しかし、ドラギECB総裁の発言を見極めたいとの思惑から、挟んでの狭いレンジ取引となった。ダウ平均は36.26ドル高の17000.36、ナスダックは25.55ポイント高の4674.38。


市場の関心はドラギECB総裁の定例記者会見となり、かつて危機対策の一つとなったTLTROの延長か、6月のTLTRO終了後に同様の措置を導入するとの見方がされており、長期にわたって流動性を供給するといった発言を見極めたいところである。欧州市場は理事会を前にやや利食い優勢の展開。


経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、消費者信頼感指数(先週)、家計純資産(10-12月)、財政収支(2月)が予定されている。昨日は主要な経済指標の発表がなく、欧州の動向に振らされる展開だったが、新規失業保険申請件数などの影響を受けやすいだろう。その他、原油相場が節目の40ドルに接近する動きをみせてきており、予想を上回る経済指標の発表等が支援材料として意識されやすいだろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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