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【市況】<株式トピックス>=原油価格底打ち鮮明は株価上昇に追い風

 10日の東京株式市場は、円安や原油高を好感し、売り物薄のなか輸出関連の主力株中心に買い優勢となった。日経平均株価は、前日比210円15銭高の1万6852円35銭と4日ぶりに反発した。ただ、売買代金は2兆円台をかろうじて上回ったものの、2月22日の2兆581億円を下回り今年最低となった。

 きょう日経平均株価が反発に転じた背景には、外国為替市場で円安・ドル高が進行したことに加え、原油価格の上昇も支援材料となった。9日のNY原油先物市場で指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の価格が終値で、1バレル=38.29ドル(前日比1.79ドル高)と昨年12月9日以来、約3カ月ぶりの高値水準をつけた。

 市場関係者からは「チャート的にも、37ドル台後半のネックラインを突破して、底打ち感が一段と鮮明になってきたことは確か。原油価格の下落基調は、世界同時株安の要因の一つとなっていただけに、株価上昇には追い風といえる」との見方が出ていた。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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