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【材料】本日の注目個別銘柄:日本製紙、関西電力、菱洋エレクなど


<6632> JVCケンウッド 317 +13
買い優勢。シスメックス<6869>と共同で、医療用検査装置の開発に取り組むと発表している。血液を用いてがんなどの病気を早期に発見するといった検査の実現を狙うようだ。新規分野の寄与による業績拡大期待などが先行する格好に。自動運転車関連などといったテーマ性も高く、個人投資家の関心も高まりやすくなっている。

<7269> スズキ 2998.5 +161.5
買い優勢。インドで生産する小型車「バレーノ」の国内販売を開始と報じられている。インド製の輸入は国内メーカーでは初めてとなるようだ。軽依存からの脱却、生産コストの低減などに対する期待感が先行へ。また、クレディ・スイス証券(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げしている。CB発行発表で懸念されてきた悪材料の出尽くし、インドの需要好調を背景とした他社を上回る台数成長の期待、相対的な為替感応度の低さなどを背景としている。

<3863> 日本製紙 2054 +129
買い優勢。クレディ・スイス証券(CS)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価も1700円から2100円に引き上げている。来期営業利益は275億円から331億円に上方修正しているもよう。燃料価格の下落に加えて、従来想定比での円高による調達コスト削減などで、増益幅は拡大すると予想しているようだ。

<9503> 関西電力 1047 -181
売り優勢。大津地裁では、高浜原発3、4号機の運転差し止めを命じる決定をしたと報じられている。同社では運転中の3号機を本日中に停止させる予定。稼働中の原発が司法判断によって停止するのは初めてとなるもよう。燃料費低下に伴う値下げが困難になることで、今後の業績や配当への懸念が強まっているようだ。野村證券では、高浜3-4号の再稼働が見通せるまで株価上昇は困難として、投資判断を格下げしている。また、他の電力会社も軒並み安の展開。今後もこうした動きが増加する可能性などに警戒感が挙がっているようだ。

<8068> 菱洋エレク 1341 +106
大幅高。前日に前1月期の決算を発表、実績営業利益は8.8億円で前年同期比57%減益、先の上方修正値の水準で着地している。また、今期は21億円で同2.4倍と急回復の見通しになっている。想定以上の増益ガイダンスに加えて、発行済み株式数の0.61%を上限とする自社株買いの実施を発表していることも支援材料につながる。

<5481> 山陽特殊製鋼 530 -31
下げ目立つ。大津地裁による高浜原発運転差し止め仮処分決定を受けて、コスト増への警戒感などが高まる状況になっているもよう。高浜原発再稼働を受けて、電炉メーカーの中では電力コスト低下によるプラスメリットが最も大きいと銘柄との評価もあったため、原発停止による失望感もより強まる格好になっている。

<4751> サイバーAG 4700 +225
買い優勢。ジェフリーズ証券では投資判断「買い」を継続で、目標株価を6400円から6600円に引き上げている。16.9期営業利益予想を300億円から355億円へ上方修正しているもよう。『グランブルーファンタジー』の減速リスクは若干懸念されるものの、『アイドル マスターシンデレラガールズ』の堅調な売上はポジティブと捉えている。動画配信プラットフォームへの投資費用が膨らむものの、既存事業の収益性改善でカバーと見ている。

<5110> 住友ゴム 1695 +75
しっかり。岡三証券ではレーティングを新規に「強気」、目標株価は1940円としている。17.12期までROEの低下局面は続くと予想するが、株価バリュエーションは割安な水準と評価している。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」で目標株価を1850円から2000円に引き上げ。製品ミックスの従来想定を上回る好転などにより、今12月期の営業利益は会社計画を上回ると予想しているもよう。
《XH》

 提供:フィスコ

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