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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、これまで上げが続いていた中国の商品相場が急落


【ブラジル】ボベスパ指数 48665.09 -0.89%
9日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比437.05ポイント安(-0.89%)の48665.09で取引を終えた。50000.84まで上昇した後、48623.35まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは30、値下がりは31、変わらず0であった。

この日発表のブラジルの2月拡大消費者物価指数(IPCA)が予想以上に低下したことで、ブラジル中銀の利下げ観測が浮上し、株の買いが先行したとのこと。また、NY原油先物が38ドル台まで反発したことも、下支えとなった。その後、終盤辺りから売りが優勢になり、下落に転じたが、利下げ観測で買った部分の売り戻しが出た可能性が考えられる。

【ロシア】MICEX指数 1883.00 -1.39%
9日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比26.57ポイント安(-1.39%)の1883.00で取引を終了した。1906.99から1875.51まで下落した。

モスクワを本拠とするベレスキャピタルが、天然ガス大手のガスプロム(GAZP)、石油大手のルクオイル(LKOH)とバシネフチ(BANE)の格付けを、それぞれ「買い」から「ホールド」に引き下げており、それらの株安がMICEX指数を圧迫したもよう。この日は、ブレント原油先物が一時41ドル台まで上昇、欧米株高となっており、外部環境は良好であった。

【インド】SENSEX指数 24793.96 +0.55%
9日のインドSENSEX指数は強含み。前日比134.73ポイント高(+0.55%)の24793.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同46.50ポイント高(+0.62%)の7531.80で取引を終えた。

小幅安で寄り付いたしばらく安値圏で推移したが、欧州時間に入ってから買い戻しが広がった。終盤に入ってから欧州市場が堅調な値動きを示したことが買い安心感を与えた。

【中国本土】上海総合指数 2862.56 -1.34%
9日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比38.83ポイント安(-1.34%)の2862.56ポイントと7日ぶりに反落した。

業種別では、資源・素材株の下げが目立つ。中国中煤能源(601898/SH)が5.4%安、江西銅業(600362/SH)が7.3%安、宝鋼(600019/SH)が4.8%安、北京金隅(601992/SH)が2.5%安で引けた。これまで上げが続いていた中国の商品相場が急落したことも、関連銘柄の逆風。インフラ関連株や不動産株自動車株、運輸株、消費関連株などにも売りが広がった。

《CS》

 提供:フィスコ

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