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【材料】ケル---産業用コネクタの専業メーカー、柔軟なカスタマイズ対応に強み


ケル<6919>は産業用コネクタの専業メーカー。医療機器や車両機器、半導体製造装置向け等の工業機器向けが32.9%、遊技機器向けが23.3%、デジタルビデオカメラや監視カメラ、プロジェクター等の画像機器向けが17.6%、カーナビ、ETC用製品等の車載機器向けが8.0%、事務機器や基地局、防災無線、パソコン等のその他が18.1%となる。小型・高性能・高品質製品の提供や安定生産体制の確立、柔軟なカスタマイズ対応に強み。

2016年3月期通期については、売上高が91.50億円、営業利益が7.60億円、経常利益が7.90億円、当期純利益が5.00億円を見込んでいる。足元の業績では第3四半期(15年4-12月)の売上高が70.88億円、営業利益が6.13億円だった。遊技機器は前倒し需要の反動減を見込むが、好調な画像機器でこれをカバーし会社計画を達成する見通し。

重点施策としては、「成長市場への注力と新市場の創出」として、小型かつ高速伝送のニーズに対応したフローティングコネクタの遊技・画像・車載市場での拡販とシェア拡大。極細同軸コネクタによる画像機器での増販。海外進出顧客の現地調達ニーズへの対応により販路の開拓と海外売上の拡大。注力市場である医療関連に加え、既存製品をベースとした新市場の開拓、推進等を挙げている。

また、中期事業戦略として、14年3月期~16年3月期は、更なる成長に向けた経営基盤強化の期間と位置付けている。株主還元策については、安定的な配当の維持を基本とし、配当額は連結配当性向30%を目安に決定する。2016年3月期の配当については、現時点では1株当たり15円を予定している。

《SF》

 提供:フィスコ

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