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【市況】<株式トピックス>=市況関連株軒並み安に警戒感広がる

 9日の東京株式市場はリスク回避ムードが再燃し、日経平均株価は取引時間中としては3月2日以来となる1万6500円台割れの場面もあり、終値は前日比140円95銭安の1万6642円20銭と3日続落した。

 あす10日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で既にドラギ総裁が示唆しているように、何らかの追加金融策が実施されるか否かと、それに伴う外国為替市場や各国株式相場への影響に関心が集中している。

 きょう市場関係者の関心を集めたのは「海運、非鉄金属、鉄鋼など景気敏感の市況関連業種の主力株が軒並み大幅安に売り込まれた」ことだ。8日に発表された中国2月の貿易収支で、輸出・輸入ともに前年同月に対して減少するなど、世界景気の先行き懸念が投資家心理に現れているようだ。既に市場参加者の関心が来期以降の業績見通しに向いているなかで、世界景気の先行き不安と外国為替市場での円高懸念が重複するなどにより、見送り姿勢とならざるを得ないようだ。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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