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【経済】中国経済の減速懸念


 8日発表された2月の中国貿易統計では、輸出入額が前年比で大幅に減少(人民元ベースで輸出額は-20.6%、輸入額は-8.0%)したことが嫌気されたようだ。2月の輸入額は市場予想(前年比-11.7%)ほど減少していないが、輸出額の減少は市場予想(前年比-11.3%)を上回る結果となった。

 中国政府は2020年までの5年間の経済成長率の目標を年平均6.5%以上とすることを発表したが、世界経済の成長鈍化によって外需の寄与度は低下する見込み。李克強首相は5日に行われた政府活動報告で「産業構造の最適化と高度化を加速する」と述べているが、産業構造の最適化を進める過程では内需の減少が懸念されている。

 これに加えて輸出が落ち込んだ場合、中国経済は想定以上に減速し、金融市場の不確実性を高める一因となるかもしれない。
《MK》

 提供:フィスコ

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