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【通貨】欧米為替見通し:カナダドルはしっかり、9-11日は重要イベントが集中


目先の欧米外為市場では、カナダドル・円の底堅い値動きが意識されそうだ。相関性の高い原油価格が持ち直しているほかテクニカル面でも下値をサポート。重要イベントが集中する9-11日は経済指標などの市場コンセンサスは下振れても、相場はしっかりの展開を予想する。

米原油先物ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は1月に約13年ぶり安値圏の26.05ドルまで下落したが、3月8日には一時38.39ドルまで回復。カナダドル・円は1月20日には78円95銭まで下落したが、足元は20日移動平均線の83円25銭、50日移動平均線の83円50銭を上回る83銭90銭付近で推移している。こうした原油価格の底打ち感やテクニカル面の下値サポートを受け、カナダドルは目先買い安心感が広がり底堅い値動きが続きそうだ。

9-11日はカナダの重要イベントが続く。9日24時のカナダ中銀による政策金利発表では現行の金融政策維持の公算だが、足元の原油高を受け今後利下げ方向の修正が期待されよう。また、10日22時発表の10-12月期設備稼働率は前回を小幅に下振れると予想されるが、想定内の内容ならカナダドル売りは限定的となる見通し。さらに、11日22時半の雇用統計では2月失業率は前回と変わらずだが、2月新規雇用者数は大幅改善が見込まれており、2月1日に付けた直近高値87円05銭を目指す展開を想定したい。

【今日の欧米市場の予定】

・18:30 英・1月鉱工業生産指数(前月比予想:+0.4%、12月:-1.1%)
・18:30 英・1月製造業生産指数(前月比予想:+0.2%、12月:-0.2%)
・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-4.8%)
・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.50%に据え置き予想)
・24:00 米・1月卸売在庫(前月比予想:-0.2%、12月:-0.1%)
・24:00 米・1月卸売売上高(前月比予想:-0.3%、12月:-0.3%)
・03:00 米財務省10年債入札(200億ドル、リオープン)
・05:00 NZ準備銀行が政策金利発表(2.50%に据え置き予想)

《SY》

 提供:フィスコ

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