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【市況】出遅れ感のある中小型株での自律反発狙い【クロージング】


9日の日経平均は3日続落。140.95円安の16642.20円(出来高概算22億4000万株)で取引を終えた。世界景気の減速懸念のほか、原油先物相場の下落が嫌気された欧米株安の流れを受けて、利益確定の売りが先行した。その後も原油相場が時間外で弱含みに推移しているほか、中国市場の下げや円高などが重しとなった。その中で、週末の先物オプション特別清算指数算出を控え、これに絡んだ断続的なインデックス売りの影響から、日経平均は一時16500円を割り込む場面もみられた。後場に入り16700円台まで下げ渋る場面もみられたが、結局日経平均は3日続落となり、連続で3ケタの下落となった。

ECB理事会を控えていることもあるが、それ以上に原油先物相場の下げによる影響が大きいようである。日経平均は想定の範囲内での調整となっているが、押し目買いは入れづらい状況であろう。SQに絡んだ先物主導によるインデックス売りの影響などもあると考えられ、物色の流れは指数連動銘柄を避け、値動きの良い中小型銘柄等にシフトしやすい。

また、中小型株についてもこれまで商いが集中して連日大商いが続いていた銘柄等から、出遅れ感のある銘柄での値幅取りに向かいやすい。テーマ株についても足元で急伸しているテーマよりは、心理的な下値不安の小さい出遅れ感のあるテーマ等に、自律反発狙いの資金が向かいやすいと考えられる。

《AK》

 提供:フィスコ

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