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【市況】<動意株・9日>(大引け)=ラクーン、太洋工業、東建コーポなど

 ラクーン<3031>=急動意。同社はきょう、卸・仕入れサイトであるスーパーデリバリーの越境ECサービス「SD export」の新たな決済手段として「PayPal(ペイパル)」への対応を開始したと発表。これによるユーザー数拡大などが期待されているようだ。ペイパルが決済手段として使えることで、SD exportを利用する海外小売店の利便性、サービスに対する安心感を高め、さらなる海外小売店の集客と取引拡大を目指すとしている。

 太洋工業<6663>=一時ストップ高。きょう早朝の日本経済新聞電子版が「プリント基板製造の太洋工業は布の上に金属回路を形成する技術を開発した」と報じたことが刺激となっているもよう。同社が既に2月26日に発表している内容だが、ウエアラブル端末などへの活用が改めて期待されているようだ。同社が2月26日に発表した内容によると、開発した技術はFPC(フレキシブルプリント配線板)製造における金属回路形成技術をテキスタイルFPC用に改良したもので、より高密度な配線を実現することができるという。

 東建コーポレーション<1766>=堅調。同社は8日引け後、16年4月期第3四半期累計の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.5%増の2074億8100万円、営業利益は同2.06倍の99億7300万円となった。会社側では、第3四半期連結累計期間の完成工事高は前年同期比で増加し、生産性向上に加えて、商品の集約化を図り建築部材の集中購買を行うなど、積極的にコストダウンに努めたことにより、完成工事総利益率に改善がみられたと発表した。通期会社計画に対する営業利益進捗率は78.7%となっている。

 サイオステクノロジー<3744>=ストップ高。同社8日に「子会社のProfit Cubeが金融機関向けに提供している収益管理システムで特許を取得した」と発表したことが引き続き材料視されているようだ。この特許は、金融機関の業務において法人・個人顧客の収益性を多様な属性を切り口として分析し、予算策定と実績管理を行う機能に関するもの。経営戦略の多様化と高度化を実現することができるという。

 アイロムグループ<2372>=急騰。同社は8日に、子会社IDファーマがセンダイウイルスベクターを用いたiPS細胞作製技術に関し、日本での基本特許に続き改良特許を取得したことを発表、これが材料視されている。同改良技術は、より効率的なiPS細胞誘導を可能にするとともに、細胞に導入した遺伝子やベクターの消失が早く行われるように改良したもので、米国、豪州に続く特許取得となった。

 盟和産業<7284>=大幅反発。同社は8日の取引終了後、5月8日に創立60周年を迎えることを記念して、16年3月期の期末配当で10円の記念配当を実施すると発表したことが好感されている。これにより期末配当は普通配当20円と合わせて30円を予定している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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