市場ニュース

戻る
 

【経済】(中国)輸出急減:外部要因ではなく、競争力低下が主因


今年2月の輸出は前年同月比で25.4%急減し、予想以上の落ち込みを示した。これだけの数字悪化について、世界同時不況が発生した2008年とその翌年2009年以来となると指摘されている。また、世界経済の先行き不透明感が強まっている中、中国の輸出低迷は当面続くとみられている。

ただ、専門家は、中国の輸出が昨年10-12月期に回復の兆しがみられたほか、外部環境の急速悪化も確認されていないと指摘した。供給側となる中国の競争力低下が主因だとの見方を示した。人件費の上昇に伴う価格面での競争力が弱まっているほか、質の向上が今後の輸出改善のカギになると強調した。

なお、2月の輸出部門の中で、急速な減少を示したのは繊維や電機製品など労働集約型産業の輸出品だったと報告されている。

《ZN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均