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【市況】9日の株式相場見通し=欧米株安や円高を嫌気して売り先行

 9日の東京株式市場は、外国為替市場での円相場の動きに連動した神経質な展開となりそうだ。前日の欧米株式相場の下落に加え、外国為替市場での円高進行を受けて売り優勢が予想される。10日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で、既に示唆されている追加的な金融緩和を巡る政策判断に注目が集まっている。

 市場関係者からは「追加緩和観測が出ているECB理事会が経過するまでは、円売りスタンスを取りにくいのは事実。したがって、日経平均株価も一本調子の上昇は考えにくい」との見方が出ていた。

 8日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比109.85ドル安の1万6964.10ドルと6日ぶりに反落した。アジアや欧州の株式相場が総じて軟調に推移したのに加え、NY原油先物価格が反落したことも嫌気され利益確定売りが優勢となった。ナスダック総合株価指数は、前日比59.429ポイント安の4648.825と続落した。
 9日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=112円70銭台での推移となっている。

 日程面では、完全貸し切りのゲストハウスでの、挙式・披露宴に関する企画・運営などを手掛けるブラス<2424>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、2月のマネーストック、7日時点の給油所の石油製品価格、JR名古屋駅前「大名古屋ビルヂング」全面オープンに注目。海外では、中国家電博覧会(上海・12日まで)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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