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【市況】8日の香港市場概況:ハンセン0.7%安と続落、利食い売りに押される流れ


8日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比148.14ポイント(0.73%)安の20011.58ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数が121.09ポイント(1.40%)安の8505.22ポイントと6日ぶりに反落した。売買代金は626億4000万香港ドルにやや縮小する(7日の売買代金は749億1500万香港ドル)。

利食い売りに押される流れ。指数は今月に入り上昇ピッチが速かったため、短期的な相場の過熱感が意識されている。取引時間中に2月の中国貿易統計が公表され、輸出入額がそろって大きく減少したことも重荷だ。ただ、下げ渋りの動きもみられる。ハンセン指数は一時1.27%下落したものの、中盤から下げ幅を縮小させた。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ株の下げが目立つ。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.7%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%安で引けている。3月1~6日のカジノ収入が32億パタカ(約466億円)にとどまり、予想を下回ったことがネガティブ材料だ。JPモルガン・チェースは最新リポートで、マカオのカジノ銘柄が短期的に軟調な値動きを示すと予測している。本土系の不動産株も安い。華潤置地(1109/HK)が3.5%、中国海外発展(688/HK)が2.2%ずつ下落した。中国大都市圏の住宅値上がりの対策として、当局は近く価格抑制策を打ち出すとの観測が流れている。

H株金融セクターも急落。広発証券(1776/HK)が3.4%安、海通証券(6837/HK)が2.4%安、招商銀行(3968/HK)が3.3%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.2%安と値を下げた。自動車セクターも軒並み下落。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が3.4%安、東風汽車集団(489/HK)が2.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.9%安、長城汽車(2333/HK)が1.6%安と売られた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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