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【材料】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏:トランプ大統領なら円高・日本株売りか


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年3月7日13時に執筆

3月相場入りした東京市場は、一時114円まで戻す円安とNY株高といった外部環境を素直に好感する買いが先行し、4日続伸となった。2日には三菱UFJ<8306>、日立製作所<6501>、野村證券<8604>、三菱重工<7011>といった主力大型株が4%以上の値上がりとなるなど、久々の活況となった。

米大統領選はスーパーチューズデーを通過し、いよいよ候補者の人選が絞られてきた。台風の目はなんと言っても共和党候補のドナルド・トランプ候補だが、もしこのまま突っ走るようなことになれば日本株にとって逆風どころか脅威の存在になる可能性が高いのではないか。

彼は過激な発言をすることで周囲の目を自分に引きつける術を心得ている。しかし選挙のための戦術と割り切ったパフォ?マンスとは思えない要素を多分に含む人物であることは、これまでの日本に対する発言(「米国は中国と日本に雇用を奪われている。雇用を取り戻そう」、「建機大手のキャタピラーは、コマツ<6301>と競争するのが円安で難しくなっている」)を見れば明らかである。

選挙期間中という熱狂の中での発言はそのまま受けとる必要はないとは言い切れないだろう。クリントン女史が「日中は為替操作国だ」と日本を名指し批判する行為も、熱狂と興奮の選挙期間中だから聞かぬフリでは済まされないだろう。

不安定な政権ほど国外に敵をつくろうとする。日本の近隣諸国の行動は皆それである。アジアの有象無象ならまだ良いが、超大国アメリカが同レベルの児戯を繰り返す国になるとすれば、恐ろしいことになる。最後はアメリカ国民の良識にすがるしかないのが日本の個人投資家かもしれない。

もしトランプ候補がアメリカ大統領となった時、東京市場に円安・株高のイメ?ジを描くことができるのか。野暮な推測をしても、所詮予想であり計算式で証明できるものではない。そうなった場合、当欄では円高・日本株売りの流れと見ているのだが。

【注】本文中にある個別銘柄は推奨株、注目株、売買を勧める目的で紹介する株ではありません。フィスコソーシャルレポ?ターとして執筆する文章は株式投資ブログ「兜町放浪記」とは編集方針及び取り上げる話題の切り口、展望分析等、一切関連性はありません。リアルタイムの株式相場に関する見解や、どのような個別銘柄を監視対象としてグリップしているのかといったことは直接「兜町放浪記」にお立ち寄りいただくことをオススメします。日々アクティブな情報発信に励んでおります。

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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記

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 提供:フィスコ

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