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【市況】NY株式:ダウは67ドル高、FRB高官の発言が重し


7日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は67.18ドル高の17073.95、ナスダックは8.77ポイント安の4708.25で取引を終了した。先週の大幅上昇を受けて利益確定の売りが先行。その後は原油など商品相場が堅調となり、株価は上昇に転じたものの、フィッシャーFRB副議長がドルや原油価格が安定すればインフレ率が上昇に向かうとの認識を示したことで追加利上げ観測が拡大し、上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーや素材が上昇する一方でソフトウェア・サービスや耐久消費財・アパレルが下落した。

化学メーカーのデュポン(DD)はドイツの同業BASFによる買収観測が浮上し、上昇。製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)は延期していた決算発表を3月15日に行うことを発表し、堅調推移。原油価格の上昇を受けて石油ガス生産会社のチェサピーク・エナジー(CHK)が買われた。一方で、ソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)は租税回避策への批判を受けて英国での納税額を増額し、下落した。

先週の比較的良好な雇用統計や、本日のフィッシャー副議長の発言を受けてFF金利の先物取引から算出される利上げ確率は6月まで44%、12月までは72%(7日時点)と年内の追加利上げを予想する向きが優勢となった。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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