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【市況】米国株見通し:FRB当局者発言を注視、中国・欧州の政策期待も


『米株式市場』


4日のNY市場は上昇。2月雇用統計で非農業部門雇用者数が24万2000人増と予想を大幅に上回り、追加利上げへの警戒感から朝方はもみ合う展開。しかしながら、平均時給が下落したことで3月の利上げは困難との見方が優勢となり上昇に転じた。また、堅調な原油相場も支援材料となった。ダウ平均は62.87ドル高の17006.77、ナスダックは9.60ポイント高の4717.02。


グローベックスの米株先物は、NYダウでは10ドル安程度で推移している。欧州市場は小幅な値動きとなり、高安まちまちで推移している。雇用統計では3月の利上げは困難との見方となったが、4月もしくは6月のFOMCで政策行動を取る可能性はある。また、年後半の追加利上げが現実味を増してきたとみられている。そのため、本日予定されているブレイナードFRB理事やフィッシャーFRB副議長の講演内容による市場反応が注目される。経済指標では労働市場情勢指数(2月)、消費者信用残高(1月)が予定されている。


その他、今週は5日から16日にわたり、中国の全国人民代表大会(全人代)が開催されるほか、10日には欧州中央銀行(ECB)理事会が開催予定だが、何らかの金融緩和策が発表されれば株式相場に追い風となるだろう。来週に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、FRB副議長の発言には特に反応がみられそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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