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【市況】7日の香港市場概況:ハンセン指数は0.08%安と反落、中盤から売り買いが交錯


週明け7日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比16.98ポイント(0.08%)安の20159.72ポイントと反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は68.62ポイント(0.80%)高の8626.31ポイントと5日続伸した。売買代金は749億1500万香港ドル(4日の売買代金は793億9900万香港ドル)。

中盤から売り買いが交錯する。中国で全国政治協商会議(国政助言機関)と全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の討論内容を好感して本土系の銘柄群は急伸する半面、香港拠点の銘柄などが売りに押された。小高くスタートしたハンセン指数は、一進一退しながらマイナスで引けている。電能実業(6/HK)が1.4%安、恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が1.0%安とさえない。

一方、H株指数の構成銘柄では、ゼネコン株の上げが目立つ。交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が4.0%高、インフラ建設大手の中国中鉄(390/HK)が2.1%高で引けた。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(2333/HK)も10.4%高と急伸。2月新車販売の伸びが前月から加速したことを好感した。

鉄鋼や石炭、非鉄など素材関連株も物色される。馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.3%高、中国中煤能源(1898/HK)が3.6%高、中国神華能源(1088/HK)が3.5%高、江西銅業(358/HK)が2.5%高、新疆新シン鉱業(3833/HK)が1.3%高で引けた。李克強首相が全人代の冒頭演説で、「雇用の創出」と「供給過剰問題の対策」に注力する方針を示したことが支援材料。生産過剰が指摘されているこれら業種で、産業構造の改革などを通じた問題解決が進むと期待された。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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