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【市況】<マ-ケット日報> 2016年3月7日

 週明けの市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前週末比103円安の1万6911円だった。先週末までの急ピッチな上昇に対する反動から米株高にもかかわらず利食い売りが優勢となった。一方、下値は浅く押し目買いも散見される。相場は売り買いの決め手に欠くなか次なる材料待ちの状態といえそうだ。

 前週末の米国市場は2月の雇用統計を好感してダウ平均は4日続伸。1月5日以来2カ月ぶりの高値となって1万7000ドルの大台を回復した。この日は原油相場が上昇したことも株式市場の追い風に。3月の利上げに対する警戒感が多少残ることからある程度上値は限定されたが、米経済の底堅さを確認したことで、当面は押し目買い基調が維持されるかもしれない。一方、東京市場は短期的な過熱感からこの日は小口の売りが優勢となる上げ一服の展開に。米景気に対する過度な警戒感が後退しており下値を積極的に売る動きは止まっているが、上値を買うにも目新しい材料がなく、相場は小安い範囲で膠着するしかない様子。気になるのが円相場で115円のカベを目指す前に、足元ではせいぜい114円台までの円安がいいところ。米国の雇用統計が良かったにもかかわらず本日の円相場は113円台で小高く推移しており、これが1万7000円台からの日経平均の上値を抑える要因になりそう。欧州、日本、米国で今週から来週にかけて金融政策会合が行われるが、為替にとってここがひとつのポイントとなりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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