【特集】ミルボン Research Memo(11):2016年12月期は連続増収増益を見込む
■2016年12月期の業績見通し
ミルボン<4919>は2016年12月期について、売上高28,950百万円(前期比5.7%増)、営業利益5,000百万円(同5.8%増)、経常利益4,700百万円(同6.2%増)、当期利益3,100百万円(同5.1%増)と、連続増収増益を予想している。
ヘアケア用剤事業では、前述のコーポレートブランディング強化策や世代別マーケティング(Hanako世代向けに「オージュア」の拡販と、2015年4月に発売したHanakoジュニア世代(20代)向けジェミールフランのフル寄与など)の効果が具現化し、売上げを押し上げると期待される。オージュアはプレミアムブランドとして高価格帯にあり、サロンにとっても収益貢献度が高い。取扱サロン数は2015年に25.4%増加して2,511軒に達した。これら新規増加分の通期寄与も増収要因となろう。また、ブランドをまたいだCMADK配合品の好調も継続するとみられる。
ヘアカラー用剤事業では、営業拠点増設とFP増員の効果が期待されるところだ。ブランド別では、2015年5月末に発売した「オルディーブ クリスタル」が通期寄与してくることや、オーガニックの「ヴィラロドラカラー」の続伸が期待される。
海外市場では、韓国と中国は前期の勢いが2016年12月期もそのまま持続しそうだ。中国では、新たに山東省で新しい販売代理店契約が成立したことでそこからの貢献が期待される。韓国では、従来はヘアカラー用剤中心に展開してきたが、2015年10月からプレミアムヘアケアブランド「オージュア」のテストマーケティングを開始した。このオージュアの通年寄与が大きな増収要因になると期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《HN》
提供:フィスコ