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【市況】東京株式(大引け)=103円安、利益確定売りに5日ぶり反落

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 7日の東京株式市場は、為替の円高基調などを背景に利益確定売りに押される展開となった。日経平均1万7000円近辺は戻り売り圧力も厚く、再び1万6000円台に押し戻された。

 大引けの日経平均株価は前週末比103円46銭安の1万6911円32銭と5日ぶり反落。東証1部の売買高概算は22億1694万株、売買代金概算は2兆1722億9000万円。値上がり銘柄数は835、値下がり銘柄数は1000、変わらずは108銘柄だった。

 きょうの東京市場は前週末にかけ日経平均が4連騰で1000円近い上昇をみせたことから、目先の利益を確定する売りが優勢となった。注目された米2月の雇用統計は非農業者部門の雇用者数が市場コンセンサスを上回って増加したことで、米国経済への不安心理が後退、東京市場も朝方は若干買い優勢で始まったが続かなかった。外国為替市場で1ドル=113円台後半の推移と円高水準でもみ合っていることも輸出株中心に警戒された。ただ、前週末の欧米株市場は総じて強い動きだったほか、ここ中国・上海株市場も政府当局のインフラ投資政策への期待などを背景に底入れの兆しにあり、日本株も下値を大きく売り込む動きはみられなかった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、任天堂<7974>が大幅安。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、東京海上ホールディングス<8766>も下落した。日本電子<6951>が急落、さくらインターネット<3778>、テンプホールディングス<2181>の下げも目立つ。

 半面、小野薬品工業<4528>が大幅高、エムアップ<3661>、ネオス<3627>はストップ高となった。マネーパートナーズグループ<8732>も商いを伴い一時値幅制限上限まで買われた。東芝<6502>が活況裏に値を上げ、荏原<6361>も物色人気。タカタ<7312>、トクヤマ<4043>なども上昇した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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