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【市況】東京株式(前引け)=利益確定売り優勢で反落

 7日前引けの日経平均株価は前週末比75円02銭安の1万6939円76銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は11億5862万株、売買代金概算は1兆442億円。値上がり銘柄数は988、対して値下がり銘柄数は852、変わらずは103銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、前週の日経平均の大幅上昇を受けて目先の利益を確定しようとする動きが強まり反落となった。日経平均は1万7000円台を再び割り込んだ。ただ、下値では押し目買いも観測され、一時100円以上下げる場面があったものの、その後は下げ渋っている。注目された米2月の雇用統計は、非農業者部門の雇用者が市場コンセンサスを上回る増加を示したことで、米国経済に対する不安心理が後退している。また、中国では5日に開幕した全人代において李克強首相がインフラ投資による経済活性化に前向きな姿勢を示したこともあって上海株式が堅調に推移、これも目先的に東京市場の下値を売り込みにくいムードにつながっているようだ。

 個別ではトヨタ自動車<7203>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も売りに押されている。東京海上ホールディングス<8766>が下落、任天堂<7974>の下げも目立つ。テンプホールディングス<2181>が大幅安となり、アシックス<7936>、日本電子<6951>も売り込まれた。半面、小野薬品工業<4528>が急反発、ファナック<6954>も堅調。マネーパートナーズグループ<8732>は連日のストップ高。エムアップ<3661>、ネオス<3627>も値幅制限いっぱいに買われた。東芝<6502>が物色人気となったほか、神戸製鋼所<5406>も活況裏に上昇した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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