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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~17000円を挟んでのこう着、いったんは利食いも


7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:17000円を挟んでのこう着、いったんは利食いも
■外資系証券の注文動向:差し引き1320万株の買い越し
■前場の注目材料:吉野家HD<9861>は16年2月期の通期業績予想を下方修正


■17000円を挟んでのこう着、いったんは利食いも

7日の日本株市場はややこう着感の強い相場展開になりそうだ。まずは米雇用統計の結果が週明けの市場に影響を与えることになろう。雇用者数予想を大幅に上回る24.2万人増だった。利上げ見通しに影響を与える可能性はあるが、平均時給が下落したことで3月の利上げは困難との見方。一先ず今回の雇用統計と市場反応については、“好いとこ取り”といったところである。NYダウは上昇、シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の17030円となり、この流れを受けて、小じっかりのスタートになろう。

ただし、日経平均は先週、節目の17000円を回復したこともあり、目先的な達成感も意識されやすい。米雇用統計は好感されるものの、利上げ観測が高まらなかったことから円相場は1ドル114円手前水準での推移と、一段のドル高・円安は厳しいとの見方もある。原油相場の落ち着きなどから底堅さは意識されそうだが、いったんは利食いも出しておきたいところであろう。

また、10日にECB理事会を控えており、緩和規模を見極めたいとのムードも高まりそうだ。想定以上の緩和策は出ないとの見方が多く、模様眺めムードにつながりやすいだろう。需給面では週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。3月期末要因から大きく振れてはほしくないところでもあり、17000円辺りで落ち着きたいところか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き1320万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り710万株、買い2030万株、差し引き1320万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月29日(月):190万株の売り越し
3月1日(火):260万株の売り越し
3月2日(水):650万株の売り越し
3月3日(木):1090万株の買い越し
3月4日(金):1850万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油(35.92、+1.35)、NYダウ(17006.77、+62.87)
・米雇用、2月24万人増、予想上回る
・インフォテリア<3853>小口金融をミャンマーで実証実験へ
・吉野家HD<9861>は16年2月期の通期業績予想を下方修正


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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